離婚のきっかけを積み重ねた言葉

離婚するぐらいの夫婦ですから、怒りが沸々と湧き上がる忘れられない言葉は山ほどあります。私も離婚を経験している一人ですので「死んでも忘れへんからな!」っていう出来事は数え切れません。

夫婦によって状況も違いますし、問題も様々ですので離婚のきっかけもそれぞれだと思いますが、離婚について悩んでいる方の投稿でご主人から言われた酷い言葉を見ると「あれ、これ私じゃない?」って思うほど、日本の女性が抱えてる悩みはよく似てるな~と思います。

離婚の引き金になった言葉

「妻に言ってはいけない言葉」としてよく目にするこれらの言葉には全て背景があります。言葉よりも原因になる背景の方が重要ですが、女性なら説明せずともこれらの言葉の背景が容易に想像できるのではないのでしょうか。

  • 誰が稼いでると思ってるんだ
  • 俺の飯は?
  • 終わったことでしょう?
  • 結局どうしたいの?
  • 家族だから女として見れないわ
  • 子育ては母親の仕事でしょう?

歴史や国民性が男女の関係性に影響しているのは事実ですが、特に日本は未だその影響が根強く残っている国の1つだともいえます。この件についてはぜひとも掘り下げたい内容なのでまた別カテゴリで発信していきたいと思っています。

言ってはいけない言葉にはランキングされていませんでしたが、私が体験した離婚にまつわるエピソードを少し紹介します。

悪気がなくても愕然とする言葉

息子が生まれた年に主人の実家に帰省していた時、私は腎盂炎になり40度の熱を出してしまいました。帰省先の病院では入院が必要だとのことでしたが、子供たちの学校や仕事の事もあるのでとにかく一旦大阪へ帰ることにしました。

移動の飛行機の中では意識朦朧で記憶があまりないのですが、今でも忘れられない出来事があります。

飛行機から降りて空港出口に向かうまで、主人が4か月の息子を抱いて歩いていたのですが、途中ずっと「暑くてダメだ、しんどい、休憩したい、もう無理」の連呼で、挙句10才の娘に交代してくれと・・・。

1時間の道のりを歩いたわけではありません。伊丹空港の国内線ですので20分もないでしょう。結局、途中で私が息子を抱いて空港出口まで歩きました。40度の熱を出しながら、息子を抱っこして歩いたのは一生忘れません。

「お前すごいな。俺には無理だわ」この言葉でさらに熱は上がり、50度を超えていたでしょう。

これを言ったら終わりだと思うことは?

私たち夫婦は共働きで、収入は主人が6に対して私が4でした。主人は最初から貯蓄もなく、何度も転職していたので収入がない月も多くありました。世間でいうワンオペで、家事、子育て、家計の管理、力仕事までの殆どを私が担っていました。この人は何のために存在してるんだ?と思った事数千回。決定的な言葉は

「お前となんて一緒に居る理由は金以外にないから」と・・・。

いやいや、私あなたを紐にするほど稼いでないですし、めっちゃジゴロっぽいけどそんな魅力はあなたに微塵もないですから~!切腹。

さいごに

状況を思い出しながら文章をまとめていたら、その時の気持ちを冷静に感じることができます。その時に感じた怒りや絶望感を今はもう感じません。(いや、まだそうでもないかも・・・)
ただ、その時つらかった自分に対して「よう耐えて頑張ってきたな~」という労いの気持ちすら湧いてきます。

お互いを罵倒しあって傷つけあってきましたが、離婚した今はもう誰も傷つきません。これからは誰かを幸せにするためだけに選択された言葉を使って生きれたらな~と思っています。